Q1:間伐材を利用してログハウスを建てたいのですが?
Q2:山を所有しています。自分の山の木をログに加工して施工してもらえますか?
Q3:なぜ輸入のログ部材は安いのですか?
Q4:週末を過ごすだけのログハウスに必要な最低限の設備を備えた間取りプランは?
Q5:どんなメーカーに頼むと安くて安心できるログハウスが作れるでしょうか?
Q6:まったくの素人ですが、ログハウスを自分で立てることは可能ですか?
Q7:ログハウスは建てた後のメンテナンスが大変だと聞きましたが?
Q8:住宅金融公庫を使って建てることはできますか?
Q9:ログハウスは何年ぐらい持ちますか?

Q1:間伐材を利用してログハウスを建てたいのですが?

 まずはじめに、間伐材について整理するために、 こちらをお読みください。

 さて、「間伐について最近思うこと」をお読みいただいた上でのご質問へのお答えです。

 山を荒廃から守るために「間伐材を使いたい」というお考えだと思いますが、それはとてもありがたいことではあります。 しかし、「(主伐材であれ、間伐材であれ)木を使うこと」が山としても、 そしてそこをベースに暮らす我々にしてもありがたいことなのです。

 もちろん、「間伐材だけで」というご希望にお答えすることは不可能ではありません(価格は高くなります)。 しかし、できれば「間伐材であること」にこだわらないでいただきたいなあと思います。

 ちなみに蜂の巣のログハウスの部材に必要な角材は最も小さい断面でも110×170mmで、 40,50年生以上です。

Q2:山を所有しています。自分の山の木をログに加工して施工してもらえますか?

可能です。

しかし、現実には、丸太の値段自体が伐採搬出コストを満足にまかなえないほど下がってしまって、 「市場で買ったほうが手間よりも安い」時代ですから、 伐採した木材を製材所に運ぶ運賃+ 製材後3ヶ月間の自然乾燥する間の保管費+ 製材所から加工場までの運賃+ 加工費がかかってしまいかえって割高になる場合がほとんどです。

(その原因はともかくとして)日本の林業はそこまで追い詰められているともいえるでしょう。

Q3:なぜ輸入のログ部材は安いのですか?

 日本の山は急勾配のところが多く、機械化が困難です。それに労賃・運賃・加工費をプラスしてログ部材の価格が出ます。 一方、外国の木材供給地はなだらかな丘陵地に広がっており、機械化が進みほとんどの作業が移動式の大型機械で行えます。 そのため原料である丸太の価格自体違ってきます。

 というのがこれまでの説明でしたが、Q2のところでも書いたように、たとえばスギ丸太の価格は、 外材よりも安くなっています。しかしそれにもかかわらず板や柱といった製品の価格では逆転しています。 その背景には国内産業の高コスト体質があると言えます。「日本人が少しでも手を加えると国際競争力が なくなる」というのは言いすぎでしょうか?

 もちろん蜂の巣ログハウジングでは、コスト低減に常に取り組んでいますが、家はログ材だけで出来上がるものではなく、 建具や設備など本当にたくさんのものが集まって出来上がるものですから、全体としての低価格化は急激に行うことは 一筋縄ではいきません。

 つまり「なぜ輸入のログ部材は安いのですか?」という問いは、ログに限ったことではなく 「輸入品はどうして安いのですか?」という問いと同じものであるといえるでしょう。 まったく答えになっていませんが、そうとしか言いようがないというのが今の日本ではないでしょうか。

Q4:週末を過ごすだけのログハウスに必要な最低限の設備を備えた間取りプランは?

 あれもこれもと欲張らないことが大切です。 間仕切りをできるだけなくしたシンプルな空間はアイデア次第で様々な使い方が可能となるはずです。

 たとえば1階はワンフロアでバス・トイレはユニットバス、階段は簡易式にし、 2階もワンフロアで必要なら、カーテン等で仕切れるようなプランはいかがでしょうか?

 蜂の巣のミドルサイズシリーズはシンプルプランの一例です。

Q5:どんなメーカーに頼むと安くて安心できるログハウスが作れるでしょうか?

 ログメーカーを部材の調達方法と施工方法で分類してみると、

ログ部材施工
自社生産(国内工場)
自社生産(国外工場)
部材購入
自社施工
外部委託

 というように分けられます。

 同じ建物でも、それに関わる業者の数がおおくなるほど(各段階で上乗せがありますから)、 価格が上がってしまいがちです。

 いくら安価な輸入ログキットでも、輸入代理店・商社・現地代理店・施工店・下請工務店といった経路を通れば、 結局は国産ログと同じか、場合によっては割高なものになる場合もあります。 輸入ログキットの安さを生かすためには、業者任せではなくご自分で動くことが大切です。 キットを輸入代理人を通して買い付け、実績のある工務店に直接施工を頼むと随分と総金額は違ってくるでしょう。

 国産ログでも同じです。間にはいる業者が少なければそれだけ安くなるはずです。ログ部材を自社加工しているのか どうか、自社で施工を行っているのかどうかはチェックポイント(蜂の巣ログハウジングのセールスポイント!)です。

 仲介業者を減らすということは、別な意味合いもあります。ログキットの輸入にしても施工、 そしてその後のメンテナンスについても、仲介業者が多ければ責任の所在はどうしても不明確になってしまいます。 また、どこかの段階で業者が倒産でもすれば、それこそ「お金は払ったが建物が建たない」ということも心配です。

 高額な投資である家造りですから、あせらずゆっくり時間をかけて業者を選ぶことが大切です。(そして その際に、蜂の巣が候補になれるようにがんばります。)

Q6:まったくの素人ですが、ログハウスを自分で立てることは可能ですか?

 小さな平屋のログハウスなら、まったく不可能ではないと思います。

 難しい作業は、基礎工事・屋根工事・サッシの取付などでしょうか。基礎工事では、レベル確認が大切です。それをもとにして、土台・大引などを敷きます。 それから上はログ部材に明記してある記号の順に組み立てれば、壁は立ち上がっていきます。壁面が垂直であることを確認しながら作業を進めますが、 それほど難しい作業ではありません。  しかし、4mの角小のログ部材1本で35kg程度、6mになると、55kg程度あります。これを肩より高いところに上げなければならないようになると、かなり骨をおります。

 過去に、週末を使ってご自分でログハウスを建てられた方が数人おられます。ほとんどの方は、基礎工事・屋根工事までは蜂の巣ログハウジングのスタッフで行い、ログ壁組み立てはご一緒に行い、その後の作業をじっくり時間を掛けながらご自分でされました。

 屋根をかけるまでの作業を早くしないと、雨がかかって、汚れや腐れが出るので、その工程をスピーディーに進める段取りが必要ですね。

Q7:ログハウスは建てた後のメンテナンスが大変だと聞きましたが?

 メンテナンスとしては、ボルト締め・外壁の塗装があります。

 ボルト締めは、壁面の縮みによってボルトが緩んでくるために、建ててから半年後、1年後、2年後くらいのときに締めていただけば結構です。

 外壁の塗装は、建ててから2年後をめどに塗りなおしていただくと、そのあとは、3年おきぐらいでいいと思います。最初の塗りなおしが遅れますと、塗装の皮膜が痛んでしまい、塗装をしても元のようなつやが出にくい状態になります。ですから、2年後の再塗装が肝心です。これで強い皮膜ができ、その後もつやを保てます。

 そのほかは、特にメンテナンスは必要ありません。年に数回しか訪れないという別荘の場合は、水道の栓の水抜きを忘れてしまい、破裂していたというケースがあります。また、梅雨時に締め切ったままにしていたために、カビが生えたというところもありました。このケースでは、温度センサー付きの換気扇をつけることで解決しました。

Q8:住宅金融公庫を使って建てることはできますか?

 建てられます。ただ申請用に建築図面と担当機関への書類が必要となり、設計料等の費用が増加します。

 また、審査基準にあわせるために、必要以上のボルトが必要であったり、ロフト部分の構造に制約がつきます。

Q9:ログハウスは何年ぐらい持ちますか?

 日本でのログハウスの歴史はあまり長くありません。ある程度の戸数が建ち始めてからはせいぜい30年でしょう。 従って証拠として提示できるデータはないことになります。

 外国には、数百年を経過したログハウスが多数存在しますが、台風や地震に対しては強い強度を持っているので、 湿気の強いという気象条件ですが、日本においても同様に100年以上の耐用年数があるのではないかと思います。